COLUMN
医療法改正でクリニックのホームページが広告に。患者さんへの情報伝達方法は?
改正医療法が、2018年6月から施行されました。
この改正により、医療機関のウェブサイト(ホームページやブログなど)が新たに「広告」として規制対象になりました。
表現が制限されるため、患者さんに伝えたいことを伝えきれないともどかしさを抱えている先生も多いのではないでしょうか。
ホームページは「新規患者さん」を呼び込むのに効果的です。
ただ、「既存患者さん」はクリニックの診療内容をすべて把握しているでしょうか?
意外と、今、通ってきてくださっている患者さんは、自院の診療内容をしりません。
「えっ!?先生のところで、内視鏡の検査ってできたの?」
「○○も処方してもらえるの?知らなかったから、わざわざそのためだけに別の病院に行ってたわ」
ということは、しょっちゅうあります。
先生からすれば、
「消化器内科だから、内視鏡検査なんてお手の物だよ」
「内科だし院外処方だから、○○の処方も当然できるよ」
と思われるかもしれませんが、
患者さんは、先生が思っている以上に知らないものです。
実際、診療内容はクリニックによってまちまちです。
内視鏡を取り上げてみると、
「クリニックによっては胃カメラはやってるけれど、大腸カメラはやっていない。」
「胃カメラの当日検査を受け付けているクリニックもある」
「大腸カメラと胃カメラの同時検査をしていない」
「大腸カメラのための、前処置室がトイレ付き個室になっている」
「鎮静剤の使用が基本」
「胃カメラは経口内視鏡が基本。希望があれば経鼻も可」
など、クリニックによって、意外と設備や検査法が異なります。
また、先生によっては自分の専門以外のお薬は出さないというスタンスの方もいらっしゃいます。
他院さんで受診したことがある患者さんにとっては、
それが当たり前になっていることもありますので、
「うちではこうですよ」ということを丁寧に伝えて上げる必要があります。
ホームページでは、広告規制に引っかかるかもしれないため、
他院さんと、比較した内容を載せたり、
実際に検査を受けてみた患者さんの声を紹介したり、
治療結果のビフォーアフター写真を掲載したりすることができません。
でも、院内のテレビで流すデジタルサイネージでしたら、
院内報と同じ扱いで、誘引性はないため、患者さんに積極的に情報発信ができます。
自院に来院してくださっている患者さんは、本当にクリニックのことを知ってくれていますか?
デジタルサイネージを使って、いま来てくださっている患者さんに、
ぜひ積極的にクリニックについてお伝えしていきましょう。