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クリニックの増益とデジタルサイネージ

増収増患よりも、増収増益を目指したい

クリニックを経営していると、増収増患、増収増益という言葉をよく耳にすると思います。

私自身が「会社を大きくしない経営」を心がけているせいかもしれませんが、
増収増患よりも、増収増益のほうが、考え方としてしっくりきます。

増収増患を目指すと、どうしても「新規患者さんを増やす」という視点になります。
でも新しい患者さんが増える、患者さんの絶対数が増えるということは、
自院に合わない患者さんに出会う可能性が高くなります。
また、一人あたりにかけられる時間が限られるため、患者さんとのコミュニケーション時間が減ります。

一人ひとり、先生の好みがあるので一概には言えませんが、
信頼関係がまだ構築できていない患者さんと、一期一会かも…と思いながら短時間で診療するより、
信頼関係が構築できている患者さんに何度も来ていただき、密なコミュニケーションを取るほうが、
医師もスタッフも患者さんもストレスが少なく、安心できるのではないかな、と思います。

初診患者さんの獲得コストは、既存患者さん維持の5倍(1:5の法則)

マーケティングの世界には、1:5の法則というものがあります。
新規のお客様を獲得するには、既存のお客様の5倍のコストがかかるという法則です。

経営的な視点から見ても、来院コストの高い初診患者さんの獲得に奔走するよりも、
一度来院してくださった患者さんに、定期的/何かあったときには通院してもらい、
一人ひとりにあった検査・投薬をしていくほうが、経営が安定します。

デジタルサイネージで、患者さんとの接点増&医療知識UP

患者さんが定期的に通院してくださるには、どんなことができるでしょうか?

スタッフの接遇力アップ、診察時の通院コントロールなどがパッと思いつきますが、
他にもポイントになるのは、「患者さんとの接点を増やすこと」です。

人は見慣れたものや安心感のあるものを、先に選択する傾向があります。
先生との接点を増やすことができれば、患者さんの次回選択に入りやすくなります。

まずは、院長先生と患者さんの接点を増やす

しかし院長先生は基本的に、診察室にこもりっきり。
患者さんと会うのは、診察中の数分間だけです。

そこで、クリニックの待合室で、院長先生の経歴の紹介を流したり、
趣味のお話(写真、日記など)を入れてみたりすると、
実際にお顔を合わせていなくても、患者さんは親近感を持ってくださいます。

ホームページでは日本全国すべての方に見られてしまいますが、
デジタルサイネージであれば、院内のみで完結しますので、恥ずかしさもありません。
詳しい情報を発信しづらい女性医師も、院内であれば比較的抵抗なく出せるのではないでしょうか。

これは、デジタルサイネージでなくても、
先生やスタッフが壁新聞みたいなものを手作りしたり、
自己紹介などをスクラップのようにしてまとめた紙をクリアファイルに挟んだりしてもいいと思います。

患者さんの医療知識を増やして、受診促進・検査促進

多くの患者さんにとって、クリニック/病院はできるだけ行きたくないところです。
だから限界まで我慢して、来院される患者さんもいます。
一方で「この程度で相談したら、先生にバカにされるかも…」と我慢している方もいます。

でも多くの先生が感じているように、患者さんのためにも、大切なのは早期発見早期治療。

「こんな初期症状があるから、気になったら早めに来てね。」
「実はこんな病気があるんだよ」
「クリニックでできるこんな検査で簡単にわかるよ」

ということを患者さんに伝えることができれば、
自発的に早い段階で受診してくれることが増えたり、
自発的に検査を希望されることが増えたりする可能性が高まります。

チラシを入れていてもなかなか手にとってもらえないので、
この点に関しては、クリニックの待合室で自然と目に入ってくるテレビ(デジタルサイネージ)で、
健康情報を流すほうが適しているかと思います。

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