COLUMN
テレビとデジタルサイネージ用のディスプレイは違うのか?
「画面で情報を流す」という点で、テレビもデジタルサイネージも同じです。
そのため、テレビをデジタルサイネージとして利用したいという相談をよくいただきます。
結論から言いますと、院内(例えば待合室)で使うのであれば、テレビで十分です。
実際、弊社で待合室にデジタルサイネージを導入する場合、ほぼテレビをサイネージとして利用しています。
では、テレビとデジタルサイネージ用のディスプレイは何が違うのでしょうか。
テレビとデジタルサイネージ用ディスプレイの大きな違いは、明るさ(輝度)です。
たとえば強い日差しが照り付ける屋外で、携帯電話の画面を見づらいなと感じたことはありませんか?
屋外に設置したり、ガラス越しに屋外に見せたりするのであれば、専用のデジタルサイネージ用ディスプレイでないと、画面が暗くて見えません。
一般的なテレビの輝度は300cd/㎡(※1)程度だそうです。
デジタルサイネージ専用のディスプレイは、同等の輝度から2500cd/㎡まであります。
設計上少ないとは思いますが、日中に直接太陽光が差し込み、とても明るい待合室であれば、700cd/㎡以上あったほうが見やすいでしょう。
また、屋外での用途では、1000cd/㎡~2500cd/㎡の明るさがあるディスプレイが必要です。
※1 cd/㎡=カンデラとは輝度の単位
その他、
- 24時間つけっぱなしでもOKな耐久性
- 遠隔操作に対応するシステムが搭載されている
- 横・縦どちらでも設置ができる
などの違いがあります。
ただ、専用設計である分、普通のテレビよりも割高になります。
「どのように使いたいのか」を明確にしていき、コストと必要な機能のバランスできめてゆけばよいと思います。